2016/11/21

立つ鳥跡を濁さず

「立つ鳥跡を濁さず」ということばがあるが、

それは、きれいに美しく去るというのではなく、跡に何も残さない、ということ。


一切、何も残さない。


何か一つでも残しておきたいという気持ちがわずかでもあるのなら、

それが、この世界に縛り付けられる要因になる。

そうやってこの世界を超えていくことは絶対にあり得ない。

この世界に想いを残こしたまま、この世界から飛び立つことはできない。

何かを残したまま、この世界から自由になることはできない。


自我はこの世界にいたいのだ。

そもそも自我はこの世界でしか存続できないのだ。

ゆえに、自我はひそかに何かを残そうとする。

そのわずかなものですらも、けっして見逃してはいけない。

もう、二度と輪廻をして、この世界に戻って来ないために。


幻想を完全に終わらせるということは、そういうことである。


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