バーチャルリアリティー
バーチャルリアリティー。
それを、そのまま直訳すると、仮想現実、ということになります。
私がそのことばをはじめて耳にしたのは1990年代初頭の頃でした。
それから二十数年経つのですが、現代のバーチャルリアリティーの科学テクノロジーは、
かなりの進化をみせていることを知りました。
仮想の現実でありながら、
それがあたかも本当の現実のように知覚してしまうほどのリアル感を体験できるというのです。
その科学テクノロジーの進歩に驚きを隠せません。
バーチャルリアリティーというものについて考察すると、
わたしたちの知覚というのものはそんな簡単にだまされてしまうものなのだということです。
そういう意味では、わたしたちの知覚というものは、本当に当てにならないのだなといえます。
わたしたちは、五感によって簡単に欺かれてしまうのだということです。
極端にいうと、誇大妄想になってしまいますが、
このままバーチャルリアリティーの技術が進化していくなら、
それがバーチャルの世界だということすら忘れてしまうほどのものを
わたしたちは作り出すようになっていくのだろうなと想ったりします。
バーチャルリアリティーのテクノロジーの進化は、
まさに、わたしたち人間の意識の進化の象徴(シンボル)なのだといえます。
そして私が気づくのは、
わたしたちが現実と思っているこの世界こそがじつはそういうものなのではないだろうか?
ということです。
この世界こそ、自分が認識しているこの時空間の世界こそ、
自分(自我)が巧妙に作り出したバーチャルリアリティーだと捉えられないでしょうか。
この世界は、なんて見事なまでのバーチャルリアリティーでしょう!
その世界を作り上げた自分(自我)にまさに感嘆です。
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